![](https://www.japonologie.com/wp-content/uploads/2020/10/e99b86e38281e381a6efbc81e3808ce8beb2e382abe383bce38389e3808de38080e88ba5e6898be8beb2e5aeb6e799bae6a188e38080e585a8e59bbd71e4babae3818c.jpg)
若手農家3人の呼び掛けで始まった「農カード」が話題を呼んでいる。名刺サイズのカードに生産者らの顔と自慢の作物の情報を載せ、トレーディングカードのように集めてもらうことで、農作物のPRにつなげる。全国70人以上が参加。発起人の一人、愛知県田原市でミニトマトを作る小川浩康さん(30)は「消費者との距離を縮め、農業のマイナスイメージを変えていきたい」と力を込める。
カードは直売所やインターネットで商品を買うと入手できる。表面には農家の顔、作物、裏面に農産物を買えるサイトや農園のホームページにつながる2次元コード(QRコード)を載せている。「農家を支える人」として、ネット通販運営会社など関係者のカードもある。 9割以上を市場に出荷し、一部を直接販売していた小川さんは、直接販売を増やす方策に悩んでいた。そんな時、地元の水産業を盛り上げようと青森県で始まった取り組み「漁師カード」を知り「これは面白い」と感じた。
8月中旬、インターネット交流サイト(SNS)で「農家カードやってみたいな」と投稿。同じ30代の岐阜県の柿農家と北海道のミニトマト農家が賛同し、プロジェクトを立ち上げた。投稿翌日にはデザインが出来上がり、8月下旬になって参加者を募ると、10日間で北海道から九州まで71人の農家から作製希望が集まった。青森県の印刷会社も協賛してくれることになった。 東海地域を中心にテレビや新聞、ラジオなどで取り上げられ、SNS上では「#(ハッシュタグ)農カード」の投稿も目立つ。「反響が多く、参加する農家自身が楽しんでいる」と小川さん。プロジェクトのホームページやSNSアカウントも作った。 現在は新たな参加募集は中止しているが、第2回の募集も計画しているという。
日本農業新聞
Source : 国内 – Yahoo!ニュース